民族学では、研究対象とする集団を調査するため、現地に赴き彼らの生活に入り込んで観察や聞き取りを行います。想像するに、文化や慣習、言語の異なる人たちの話は、始めのうちは半分も理解できないんじゃないだろうかと思います。
今回はそんな回になりそうです。訪問先にと紹介された大原漁港のベテラン漁師、山口さんにご挨拶に行ったら、お年寄りといってもそこまででもなく、方言は濃いけれど聞き取れないほどでもないのに、言っていることが半分も分からないのです。5月の活動日はどうなってしまうんだろう?と始めは困惑しました。でもよく考えてみたら、その”分からなさ”がその集落のリアルなのではないでしょうか?
これまでの訪問先は移住者の方がほとんどだったため、いすみについて外からの目線、つまり私たちと比較的近い目線からお話をお伺いしてきました。今回は違います。内から大原の深部に迫ります。”港の家”を構えたけれど、知ってるようで知らない大原。大原を通して海と暮らす生活や文化について学ぶ「おおはら学」の第一弾は、漁師の山口さんから大原漁港の漁のこと、はだか祭のことをお聞きしたいと思います。
ゲスト紹介
プランナーより
20代の後半、漁師をしていた時期があります。そのせいか、漁船を見ると、この船は仕事しやすそうだなとか、丁寧に手入れされているなとか、観察してしまいます。大原漁港に並ぶ船がどんな漁をしているのか聞きたくて漁師の方の訪問を希望しました。そして、事前ヒアリングにお伺いした結果は先に書かれた通りです。今月は、フィールドワークの調査員になったつもりでご参加下さい。
午前は「おおはら学」の船出として、大原についてみなさんが知っていること、経験したことを持ち寄りシェアするワークショップを行います。持ち寄るのは、地理、歴史、伝統、文化、グルメ、ゴシップ、大原についてなら何でもよいです。活動日まで、大原について少し振り返っておいて下さい。当日に向けて考案中の携行用地図ノート「まち歩き野帳」を使って、自分目線の大原を記録してもらいます。
タイムテーブル
10:20 集合@JR大原駅
10:40 企画@港の家
12:30 昼食@港の家
14:00 訪門@大原漁港
16:15 夕礼@港の家
17:00 解散@港の家
17:19 大原発 わかしお →18:40東京着
いラセン新聞
今月のプランナー
家や店のデザインを生業にしています。例えば家では、食べたり寝
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