2024年11月23日(土) 11月活動日

11月活動日 2024年11月23日(土)

―テーマ
#拝啓いすみ鉄道様

いすみを横断する「いすみ鉄道」はいすみ市や大多喜町の沿線に暮らす方々にとっての重要な交通手段であり、観光資源としても注目を浴びているローカル鉄道です。いすみラーニングセンターとしても何度も企画でご一緒させていただいており、今となっては一般の観光客よりもいすみ鉄道に近い、”お友達”のような気持ちの関わりだと思っています。

2024年10月4日8時頃、輸送障害事故(列車脱線事故)が発生しました。幸い負傷者などの被害はなく、原因の究明と対策が進められているとのことですが、今のところ運転再開の見通しは発表されておらず、代行バスの案内など必要最小限の発信があるのみでSNSも更新されずに沈黙が続いています。

いすみ鉄道の”お友達”としてはとても気がかりな状況。いろいろと考えてしまいます。今回の活動日の機会に、代行バスに乗りながら列車の走っていないいすみ鉄道を訪問し、沿線地域住民でも観光客でもない、いすみラーニングセンターの私たちにとってのいすみ鉄道について思い巡らす機会になればと思います。

参加される皆さんにひとつお願いがあります。企画メンバー内で“現代版色紙“と呼んでいるいすみ鉄道さんにメッセージを届けるワークをプログラムのなかで行います。身近な持ち物に“菜の花色“の物がありましたらご持参ください。

―今月のプランナー
金谷聡史さん

いすみへの最初の訪問は2017年の春。きっかけはいすみ鉄道でした。月刊『散歩の達人』のムック版の『鉄さんぽ』にいすみ鉄道の特集があり、紹介されている沿線風景に惹かれて思い付きの日帰り旅行で訪ねました。きっかけがいすみ鉄道だったからということもあり、いすみラーニングセンターではローカル鉄道研究をテーマに活動しています。いすみ鉄道は元々、過疎化や車社会化により輸送密度が低下し国鉄時代にバス転換が適当とされた路線ですが、地元の熱心な乗車運動などにより廃線を免れ第三セクター鉄道に転換されました。その後観光鉄道として注目されるようになりましたが、いすみ鉄道は今、観光鉄道のその先に向かっているのではないかと注目しています。