2024年9月21日(土) 9月活動日
―テーマ
野良仕事とティータイム
わたしは「いちじく部」の部員です。この部のゆるやかで何気ないひとときがいつも楽しくて、今月はいすみで過ごすお気に入りの時間と素敵な友人を皆さんにご紹介したいと思います。
いちじく部の魅力は、何と言ってもたわいもないおしゃべり。最近の面白い出来事や猫の話、いちじくの育て方やおすすめの本まで話題は尽きず、いつも笑いが絶えません。そして、なぜかメンバー全員が猫飼いさんという不思議な共通点もあります。さらに、植物や果樹の苗や挿し木できる枝をお裾分けしてもらえる文化も新鮮です。「いつか、わたしも誰かにお裾分けができる暮らしがしたいなぁ」と自然に思うようになったのは、「いちじく部」のおかげです。
そして、部長であるシミキョウさんの描くイラストメモがまた最高なんです。その日の話や活動の記録が断片的に絵で残され、それを見ながらもうひと笑い。部長は給食用の有機野菜を育てたり、果樹農家デビューをしたり、実生活から地域の情報を発信したりと、自分の興味を幅広く取り組んでいる姿は憧れの存在です…!肩の力が自然に抜けて、笑いがこぼれる、素敵なお友達です。今回は、そんなシミキョウさんのお宅でいちじく部のエッセンスを体験させてもらいます。
― 今月のゲスト
シミキョウ(清水京子)さん
いすみ市生まれ。専門学校入学を機にいすみ市を離れる。美術館の監視や観光物産品のデザイン、求人誌のDTPやらを経て2006年にフリーのイラストレーターとなる。
2014年にUターン。イラストレーターのほか「ちまちファーム」で給食用有機野菜の栽培。田んぼをやめたことで、ぶどう・いちじくの栽培、枝物・草花栽培、水稲農家組合長、揚水組合会計、水番。食生活改善推進員。ほどほどに地域活動中。
― 今月のプランナー
金瀬 ちゆき いラセン ツアーコンダクター
20代後半に、北欧の「フォルケホイスコーレ(民衆の高等学校)」で過ごしました。この教育機関は主に高校卒業後、または大学の途中で進路を考えたい人や、一度社会に出て自分のやりたいことがわからなくなった人が、立ち止まって人生を見つめ直すための場にもなっていました。私が通ったのは、パーマカルチャーや料理、演劇、音楽、陶芸、木工といった科目を学べるデンマークの田舎の学校です。サスティナビリティにも力を入れていて、地元の農家から仕入れた有機野菜や肉を使った美味しい食事や、風車による自給電力、のどかな牧草地に囲まれた自然豊かな環境で、3カ月半を過ごしました。
出自や世代を問わず、好きなことや気になることを通じて生活を共にする開かれた場の面白さと、自然に囲まれた暮らしの心地よさに触れた経験が、いラセンへの興味に繋がっています。