課外活動コラム

いラセンの日々

 

いすみラーニングセンターがはじまって、8年目の2026年にこのエッセーを書いています。もうそんな年月が経ったのか!という驚きです。

「いすみラーニングセンターって、何をしているんですか?」とよく尋ねられます。その答えは、いラセンメンバーによって違うかもしれません。なぜかというと、参加した経緯や目的が、ひとそれぞれだからです。

「大人の自由研究」というひともいれば、「観光以上、移住未満」というひともいます。外部の方からは「関係人口をつくってるんですよね」と言われることもあるけど、あんまり考えてません。

ぼくの場合はいつも、こんな感じで答えています。

「いすみには他の地方とは一味ちがう、素敵な移住者が、本当にたくさんいます。そんな移住者の方々を訪問して、どんな暮らしや仕事をしているのか、なぜ移住したのか、その生き方を聞かせて頂いています。「移住」って、すごいですよね、住む場所を変えちゃう。しかも都会から地方に来ているひとも多くて。仕事も変えて。ぼくはそうできないけど、みんなが心の根っこの部分で、どんなことを考えているのか、どんな出来事があったのか、その人の価値観を、少しだけ分けてもらいに行っています」。

都会での大手企業に勤める暮らしを30代でやめて、地方に飛び込んで、古民家を改修しながらシェアスペースを運営するひと。素敵な暮らしです。

地域おこし協力隊になることを思い立ち、最初は空き家をDIYしていたけど、次第に民泊経営するようになって、いまではたくさん運営するひと。すごいですね。

IT系の仕事なので、特にアフターコロナにどこにでも住めるようになって、自分にあった暮らしを求めて、いすみに移住したひと。確かに理にかなってる!

東京で4人家族で住んでいたけど、いくつかの偶然が重なって、子供の学校も含めて地方の移住先をいくつも探しているうちに、牧場を経営することになったひと。素敵すぎるけど、いったいどんな偶然?

ほかにもたくさん!この地方は、もともとマイナーな場所だけど、移住者は着実にいます。だから訪問先は増えて行くので、いラセンはずっと続けていくことができます。

そして考え方や価値観を少しずつ分けてもらい続けたぼくが、結局どうなったかというと…、やはり考え方は変わりました。

最初は、地方で活動することや、二地域居住自体も関心が持てていませんでした。理解できなかった、が正確かもしれません。不合理ではなかろうか、と。でも、頭で考えていてもダメですね。現地で感じ、彼らの目を見て、所作に触れているうちに、それまでのぼくにはなかった価値観が生まれました。

そして活動をつづけるうちに、いラセンのメンバーのために中古住宅を買って、イベントもできる大きな作業場のような空間を借りて、国吉駅前の廃屋のようなトタン貼りのスペースを買って(まだなにもしてないけど)。せっせと拠点づくりの準備をはじめました。

昔のぼくが見たら、おかしくなっちゃったんじゃないかと思うかもしれませんね(笑)。ひとことで言うと、いラセンで出会った仲間となにかするのが、楽しいんだと思います。でも特に大きなイベントはなく、たんたんと、いラセン活動の日々が続いてくれたらいいなあと思います。