創造系不動産株式会社(東京都墨田区千歳 代表取締役社長 高橋寿太郎)は、2025年6月25日より、都市と千葉県いすみ市を行き来しながら学ぶ若者を対象とした返済不要の給付型奨学生の募集を開始いたします。本プログラムでは、移動にかかる交通費を1年間支援することで、ローカルならではの学びや価値観と出会う機会をつくり、若者の「未来の選択肢を広げる」ことを目指しています。
【お問合わせ先】
創造系不動産株式会社 担当:金瀬ちゆき
130-0025 東京都墨田区千歳2丁目6−9−201 TEL:03-6277-6653(創造系不動産内)
目次
取組みの背景
コロナ禍を経て、私たちの暮らしや働き方は大きく変化しました。リモートワークやオンライン授業の普及により、移動せずとも日常の多くをこなせる時代となった一方で、「移動すること」の価値が再認識されています。
創造系不動産が運営する「いすみラーニングセンター」では、都市と地方の「移動」を起点に、「地方のくらしとビジネスの可能性を探求する」学びの場として、2019年から千葉県いすみ市を拠点に活動を開始。都市部に暮らす参加者は、月に一度いすみを訪れ、地域の人々と交流しながら、ローカルならではの多様な生き方や働き方を学んでいます。
活動を続ける中で見えてきた課題は「移動の壁」。いくら地方に関心があっても、交通費の負担は現実的に大きく、特に学生や若い社会人にとっては参加のハードルになっています。今はまだ、こうした二地域での活動は、時間やお金に余裕のある世代に限られた選択肢になっているのが現状です。
そこで、より多くの若い世代が都市と地方を行き来し、さまざまな価値観に出会えるよう、「移動」にかかる費用をサポートする、返済不要の給付型奨学生プログラムを立ち上げました。
未来の選択肢を広げる移動の支援
将来を模索する若者たちにとって、都会だけで培われる価値観にとどまらず、地方に足を運び、ローカルならではの暮らしや働き方、地域のコミュニティに触れる機会をもつことは、自身の未来を描く上で重要なきっかけとなります。
この給付型奨学生プログラムは、都市と地方を行き来しながら、「こんな生き方もあるんだ」と若者たちが実感できる機会を届ける取り組みです。未来を考える過程で、多様な背景をもつ大人たちとの出会いがあり、都市と地方がゆるやかにつながる関係性を育むことにもつながれば
プログラム概要
1.制度名
いすみラーニングセンター 給付型奨学生プログラム(通称:いラセン奨学生)
2.対象者と支援内容
「U-23いラセン奨学生」 | 23歳以下対象。
交通費(1回あたり上限6000円)、会費(月額5500円) 昼食代(1回あたり上限1000円)を1年間支援。 |
「U-28いラセン奨学生」 | 28歳以下対象。
交通費(1回あたり上限6000円)を1年間支援。 |
- 支援期間:1年間(希望があれば、審査の上で延長可能)
- 本支援制度は返済義務のない給付型の制度です
- 学生・社会人を問いません
3.募集期間
2025年6月25日(水)~ 8月20日(水)
4.定員
5名(第1期/2025年10月開始)
- U-23,28含める合計5名
5.応募条件
- 首都圏在住
- 原則として、月1回のいすみラーニングセンターの活動日に参加できる方(事情がある場合は事前相談可)
- 活動記録や体験レポートの作成に協力できる方
6.選考方法
- 一次審査:応募フォームによる書類選考(申請者の志望動機、応募内容に基づいて総合的に審査を行います)
- 二次審査:活動日にメンバーと交流(メンバーとのコミュニケーションの中で適正を判断させていただきます。)
専用Googleフォームより申請
(お名前、年齢、住所、職業、大学、志望動機など)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd1MMFvI1rIY30teOOucrkNmuaafFyjAf8E1IU2wPzptQAuNA/viewform?usp=header
*クラウドファンディング実施中
現在、本制度の資金を支えるためのクラウドファンディングも実施中です。ご支援いただいた資金は、若者の交通費や食費など、移動を支える支援費用として活用します。「移動が学びを生み、選択肢が広がる社会」を実現するため、ぜひご協力をお願いいたします。
プロジェクト概要
「『移動』の壁を越え、若者に多様な価値観に出会える機会を提供したい」
募集期間:2025年5月13日〜2025年6月30日
目標金額:100万
プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/isumi-lc
*「いすみラーニングセンター」とは
創造系不動産株式会社が運営する「いすみラーニングセンター」は、千葉県外房にあるいすみ地域を舞台に、地方の暮らしとビジネスの可能性を探求するローカルスクールです。2019年春から仲間たちとともに毎月1回いすみを訪れ、ローカルならではの暮らしや生業を実践している方々を訪問したり、参加者自らが関心テーマにあわせてユニークな学びや遊びを企画し、体験しています。
インターネットや本だけでは得られない”地方のリアル”に触れることができます。また、都会で忙しく働く人たちがゆったりと腰を据えて地域の豊かさを感じられる場でもあります。地域の人々や移住者との交流を通して、いすみ地域の関係人口の広がりにもつながっています。
*活動日の内容
現在は「大人の自由研究」として毎月メンバーが交代で内容を企画。個々の関心テーマをもとに、いすみで暮らしをつくる多様な人々を訪ねてきました。たとえば、移住して報道カメラマンから猟師になった人、建築士から放牧酪農家になった人、好きを仕事にし星空写真家になった人、夢のアトリエをいすみで構えた人、古民家を改装して民間図書館を始めた人など。「地元、地域の資源」がテーマの回では、地元大原漁港の漁師さんや、前商店街の店主たちを訪ね、その土地ならではの営みに触れる機会を持っています。毎回、ゲストのお話を聞いたあとは、そのテーマに関連するワークショップを企画しみんなで体験しています。
《参加メンバーの感想 一例》
- 多くの人との出会いを通し、価値観が変化していった
- 何度も参加することで地域とのつながりが生まれた
- 回を重ねるごと積み重ねてきたものを感じることができた。
- 失敗してもOK、成長しなくてもOK、競争しなくてもOKなので新しい挑戦ができる
- 移住でも観光でもない距離感で関わり合いが深まった
- 今、自分がいる環境とは違う人との出会いから新しい居場所が生まれた
- 就活や就職だけではない、生きる道を考えるきっかけになった(大学生)
- 多様な大人たちと出会い、都会にはない新たな視点や働き方を知ることができた(20代)
- 海外に行かなくても価値観の違いを感じることができた(20代)
※メンバーは関東圏内で暮らし働く20代〜50代が中心
※1回からの参加も可だが、6年継続して参加しているメンバーも多い
※50代親世代と20代子ども世代が一緒に参加するケースもある
※現在は10人〜15人が参加。延べ参加人数は1290人
*「いすみラーニングセンター」これまでの取り組み
1.ビジネスに取り組む
不動産を買う:旧大原タクシー、港の家
不動産を借りる:商工会2階、元郵便局、出口商店、COMONS ISUMI
不動産を貸す:港の家、COMONS ISUMI
民泊業:港の家
書籍出版:『おとうさんとぼくのてつどうしゃしんえほん』
旅行業の立ち上げ
移住の実現(1名)
2.地域のお手伝い
地域おこし協力隊としての参加(1名)
設計プロジェクトへの協力
3.興味関心から生まれた活動
沿線空間クリエーション:ローカル鉄道・バス沿線の空間活用研究
小屋プロ:「始まりの小屋ビギン」など、小屋を遊ぶ取り組み。
いなあそ:千葉から田舎遊びを発信する ゆるキャラ
ラジオ配信:「旅する小屋ラジオ」(Stand.fm)
いすみ古材研究所:地域の素材を活かしたデザインとものづくり
漁港部
田舎遊び部
4.地域とつながるイベントの開催
いラセン文化祭
いすみツアー/いすみ空き家巡り
おさんぽマッチ
トークイベント:ローカルから学ぶ 自分らしい働き方と暮らし方@両国
経営者合宿
ローカル資源を活かした、まちづくりワークショップ
絵本友
いすみ鉄道イエローキャンペーン
5.活動の記録や地域のストーリーを読み物にして発信
いラセン新聞、YEARBOOK
いすみ今昔物語
まち歩き野帳
6.さまざまなテーマで、対話や体験の学びを深める場を企画
コミュニティグリーンゼミ(対話型ゼミ)
プラットフォーム委員会
大人の社会科見学(鎌倉・面白法人カヤック訪問)