2024年3月9日(土) 3月活動日

― テーマ
いラセン卒研発表会(仮)

3月は卒業シーズン。学業や研究の集大成をもって次のステージに向かいます。そこで今回は一緒に活動されていた玉井さんと高橋慶成さんにこれまでの活動を振り返っていただき、これをいすみラーニングセンターの卒業研究発表会として執り行う企画です。発表会の後は交流会を行い、玉井さんと慶成さんの活動の展望を深掘りたいと思います。
会場は沿線空間でもある、国吉駅の旧大原タクシーとキハ車両で行います。これまで沿線空間で行った企画を振り返ってみると、沿線空間であるからこそ発生する特有の要素が作用して、その場を心地よく“溶きほぐし“てくれているように感じています。例えば沿線空間で行われた「本友」では、ワークの途中で列車のエンジンの音や警笛、乗客が手を振ってくれるといった事象により会話が一時中断されたけど、それが逆に対話に良い影響をもたらしたのでは、という感想も寄せられました。今回の企画もその「要素」を意識してみたいのですが、結局のところ“それを沿線空間でやってみる“ということに過ぎません。
さて、国吉駅では2023年10月の企画「種蒔き茶会」では沿線空間を”内側から”体験してみるというコンセプトのもと、キハ車両の掃除や菜の花の種を蒔きました。私たちが蒔いた種子が綺麗に咲いてくれると良いのですが、、菜の花の国吉駅を満喫しましょう。

― 今月のプランナー
金谷 聡史さん(ローカル鉄道研究 沿線空間クリエーション)

いすみへの最初の訪問は2017年の春。きっかけはいすみ鉄道でした。月刊『散歩の達人』のムック版の『鉄さんぽ』にいすみ鉄道の特集があり、紹介されている沿線風景に惹かれて、都内からも近いこともあり思い付きの日帰り旅行で訪ねました。きっかけがいすみ鉄道だったからということもあり、いすみラーニングセンターではローカル鉄道研究というテーマで活動しています。また「沿線空間クリエーション」と題して、鉄道の周辺にある領域にフォーカスして深掘ってみようという活動も行っています。全国のローカル鉄道、ローカル線の存続が危ぶまれているなか、新たな価値の評価軸を見つけて、ローカル鉄道の魅力を探求していきたいと思っています。