この建物、大原タクシー跡を初めて意識したのは今から1年半前の2021年10月。いラセンで行った「天井落とし and お掃除ワークショップ」です。
最初の印象は「最早、空き家でなはく廃墟」でしたが、みんなで宇宙服のような防塵服で作業を進めていく中で、突如、天井裏から現れた美しい梁や柱。そして夕暮れの雨上がりにピンク色に染まった空、窓から流れてくる風の心地良さにハッとさせられました。どこか懐かしくも、外界から切り離された異空間のようで、この空間に限りない可能性を感じました。その中でも、最後まで気になっていたのが、手付かずにあった1階の二畳程の小部屋。粗野で荒れ果てたこの空間から、いきなり「茶室」というイメージが湧いてきました。
僕自身、お茶の経験は全くありませんが、なぜか「茶室から作ってみる」という行為にとても魅力を感じました。今回、皆さんと今一度、現場を見学し、その後、ここの2階でお茶をいただきながら、対話したり手を動かしながらイメージを膨らませ、今後の実行プランを企画していくワークショップを行いたいと思います。是非、ご参加ください!